震源地はジャカルタの南西約150kmの海上とのこと。
マグニチュード6で、日本にいたら「今の結構大きめに揺れたね~!震源どこかな~?」って雑談ができる程度ではありましたがジャカルタでは大きい揺れ。
今回はそんな地震がジャカルタで起こったらどうなったかということ、そしてそこから僕自身が学んだことをお話しします。
地震の状況を振り返る
まずはどんな状態だったかからご紹介します。
当時僕がいたのはオフィス。15時頃のちょっと眠くなる時間帯でした。
小さな揺れが起こり、その後大きく揺れ始めました。一緒に働いていたうちのスタッフたちは突然のことにパニックに。
普段地震がほとんどないジャカルタではこの程度の地震でも十分パニックになるようです。スタッフはとりあえず椅子に座ったまま大声でお祈りを始めてしまいました。まずは机の下にもぐれっつーの!笑
ジャカルタは暑いのでスタッフたちも社内ではサンダルでいることが多く、ふと見るとみんな裸足で机にもぐってました。うちのオフィスは仕切りがガラスでもしこの後大きな地震が来たら危ないので、
・とりあえず靴を履きなさい
・カバンでいいから頭を守れる何かを持ちなさい
・火事になると逃げられなくなるから揺れが収まったら地上階までおりましょう
と、日本では当たり前の指示をしながらとりあえず下に降りることに。
その時にもスタッフが半泣きだったり、エレベーターで下に降りようとしたりといろいろあったんですが、何とか地上階に降りました。笑
もう一回言っておくと、本来日本であれば『うわっ!ビックリした~結構揺れたね!』くらいの揺れです。二次的に火事が起こっても怖いので念のためってやつですね。
下に降りるといくらかの人は外にビルの外に出ていて、そちらの方が安全そうだったのでそちらに逃げることに。
先日、ジャカルタのビルのバルコニーが崩壊した経緯があるので、僕はジャカルタのビルにあまり信頼をおいていません。笑
するとみんなも触発されてかゾロゾロとついて来ました。みんなやっぱりビルのこと信頼していないことがわかりました。笑
その後、火事の心配がないことがわかり、オフィスに戻り、事なきを得ました。
15分
さて、これが何を表す数字かわかりますか?
これは”地震発生時から建物から出るようにビルのスタッフから誘導を始めるまでにかかった時間”です。
それまでの間スタッフからの誘導もなければサイレンもならず、館内放送もない。
これがもっと大きな地震や火事だったら大パニックになっていたでしょう。本来なら地震が起こったらすぐにでも誘導を始められるくらいであるべきでしょう。
いかにスタッフが日ごろ誘導の訓練を受けていないかがわかりますね。いや、そもそも誘導しなきゃいけないと教わってないんじゃないかと思うくらいです。笑
外で安全確認待ちをしている間、スタッフから『加藤さんは日本でよく地震を経験しているから慣れてますね』と言う話をしていましたが、そういう問題じゃないくらいにビルのスタッフの行動が遅すぎました。
地震から学んだ平常時の有り方
今回のジャカルタでの地震を目の当たりにして、学んだことがあります。
それはハプニングの行動は平常時の有り方で決まるのだということです。
今回の場合であれば、
・地震の時にちゃんとお客さんやテナントの人たちを案内ができるようになるという目標を定めて避難のための誘導訓練を定期的に行う。
・館内アナウンスがちゃんと使えるのか定期的にテストをする。
月に1回(数ヶ月に1回でも)これらをやっていれば、日本と同じようにパニックにならずに済むのは日本人なら誰でもわかるでしょう。みんな学校や地域で経験していますから。
今回は日頃の有り方の違いが明確に出るものでした。
ちなみに有名どころではイチローは本番に全力を出すのではなく、普段の練習に全力を出すそう。
ハイレベルのスピードでプレイするために
ぼくは絶えず体と心の準備はしています。
自分にとっていちばん大切なことは
試合前に完璧な準備をすることです。
イチローの名言より抜粋https://earth-quote.org/archives/1138
普段やってないことではハプニングの時に成功するはずもなく、それができるのは映画や漫画の主人公くらいでしょう。笑
そしてもし運よくできたとしても、次はありません。次の日さらに大きな地震が来たら即死です。笑
じゃあ日々の行いとは何か?それは無意識に行っていることやクセになっていることではないかと。
自分の当たり前を疑え
例えば、演説をしなければいけない政治家のAさんがいたとします。
実はAさんは会話の中で『でも~』とか『しかし~』という口癖があるとしましょう。しかし自分では気づいていません。
ちなみにいつも自分を認めてほしいと心で思っている人は『でも~』とか『しかし~』という口癖を文頭につける傾向が高いと言われています。
そういう人が日々何の疑いもなく『でも』、『しかし』と言い続けたとして、いきなり演説をしたら絶対にその言葉は出るでしょう。無意識ですから。そして結果は言わずもがな良いものにはなりづらいでしょう。
ということは、Aさんが人生のかかっている演説をするためには、普段の自分の有り方を見つめなおさなければいけないということです。
日頃の口癖はないかな?なぜこの口癖が出てしまうのかな?じゃあどうやったらその口癖が出ないようになるのかな?と考えるべきです。
そこで口癖を指摘してくれという対処では意味がありません。また別の形でその表現が出るだけです。
根本である自分の心向きの問題なんだな。と日々の有り方を見直すことが重要でしょう。
当人からしたら当たり前だと思っていたことなので、疑うことが難しいかもしれません。しかし何か目標があるならそのために自分を疑って日常や自分の根本を変えなければいけないんだということに改めて気づかされました。
・・・なんか書いてて意識高い系みたいですね。笑
いかがでしたでしょうか?
ちなみにその日の夜には館内アナウンス用スピーカーのテストをしていました。
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