インドネシア人スタッフにプレゼント交換をさせたら、営業力が一変した件

こんにちは、加藤です。
クリスマスも終わり、年末ムードまっしぐらですね!そんな今回はうちの社内でやったクリスマス企画の模様です。面白い経験ができたのでここで紹介します。




きっかけはただの思い付き

「みんな集合!」

僕がスタッフみんなに声をかけて始まったこの企画、スタッフたちは訳もわからず呼び出されたので怒られるんじゃないかとビクビクしています。


そこで僕はみんなに前で人数分の50000ルピア(約500円)を掲げました。

「はい、今から一人ずつ取りに来て!」そういうとみんな一列に並んでキョトンとしながら受け取ってきます。


みんなが受け取ったのを確認してから「これからみんなにゲームをしてもらいます。」(某バト◯ロワイアル風)と言うと、僕がいつも無理難題を言うせいか、みんな苦虫を潰したようないい顔をしてくれました。笑


「今から僕の前にあるクジを引いてください。引いてもらったクジには自分以外の名前が書いてあるので、“自分だけで”こっそり見てね〜。」
「みんな書いてある名前はチェックした?今回やるゲームは……プレゼント交換です!」
そう言った瞬間、ハイタッチしながら喜ぶスタッフたち。うんうん、これでこそ僕の自腹を切ってまでゲームをする甲斐があるってもんです。


「ただし、ルールが6つあります。」とルールを簡単に伝えました。
・予算の50000ルピアは絶対に超えないこと
・他の人に自分のところに書いてあった名前を言っちゃダメ
・今日をいれて3日後の夕会の後に交換会をするからそれまでに買ってくること
・プレゼントは相手が喜ぶものを本気で考えて選ぶこと
・渡すときには一人ずつ前に出て相手も前に呼び出すこと
・呼び出したら、”なぜこのプレゼントを選んだのか”をみんなの前で説明してから渡すこと


みんなタダでプレゼント交換ができるとあって真剣に聞いてました。最後の選んだ理由をみんなの前で説明するというのは心底嫌がってましたが。笑

さてさて、3日後が楽しみだぞ……。



プレゼント交換決行


3日というのはあっという間なもので、大して悩むこともできず、ネット通販で買うこともままならないまま当日を迎えました。

通常の仕事が終わった後、みんながワクワクしているのが伝わってきます。心なしか仕事も進みが早かったような…笑


夕会が終わった後、各自が買ってきたプレゼントを手に集まってきました。ジャンケンで順番を決めた後、1番目の人から発表です。
本当は動画UPできれば良かったんですけど、すっかり撮るのを忘れてしまったので僕の書く文章でお許しを。


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➤スタッフAさんの場合
私があげる相手はBさんです。Bさんは結婚していて旦那さんもお子さんもいます。なので、私は家族みんなで使えるお風呂セットと、仕事も家のことも頑張るBさんが香りでリラックスできるように香水をセットにしました。これからも家のことも仕事も頑張ってください!


➤スタッフCさんの場合
私があげる相手はDさんです。Dさんはいつも仕事熱心で頑張っているので、仕事を応援したいと思いました。なので私はミーティングやお客さんがきた時に使えるカッコいいバインダーにしました。
これを使って今よりももっとレベルアップしてください!


➤スタッフEさんの場合
私があげる相手はFさんです。私とFさんは大学生時代からの友達で休みの日もいつも一緒に遊んでいました。そんなFさんは昔から絵を描くことが大好きなんですが、最近は忙しくて絵をあまり描いていないようだったので、私はミニ画板をプレゼントします。これをもらったら描かないわけにはいかないですからね。笑
ぜひうちの会社メンバーを描いて欲しいです。楽しみにしてます。

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本当はみんな相手のことをよく観察したり考えていたので全員紹介したいくらいなのですが、長くなってしまうので、これくらいにします。彼らのスタッフ同士の仲の良さが非常によく表れていてちょっと感動してしまいました。

ただし、これだけで終わりません。



本当のお勉強はここからです

さて、感動のプレゼントを交換し合い、楽しみも終わったところで、僕からのお知らせです。
「はい、ここからはお勉強の時間だよ」
みんな漫画のカ〇ジみたいにざわ…ざわ…ざわ…ってなってました。笑


「ただのプレゼント交換だと思ったら間違いだぞ!俺がやった50000ルピア分は話聞け!」と我ながら無茶苦茶な理論を展開しました。押し付けただけなのにね。笑
実は今回のプレゼント交換はセールストレーニングの実験だったんです。
ちなみに研修ではなく、実験なのは思いつきだったのでうまくいくか不明だったから。
今回彼らに学んで欲しかったのは“セールスとは何か”ということです。


インドネシアでセールスというと“ひたすら電話しまくればいい”とか、“お客さんに会いに行けばいい”とか、“商品の説明すればいい”と思ってる人が大半です。
僕にとってセールスは“予算内で自分(自社)の得意分野を発揮して、相手の喜こばせることでお金をもらうこと”だと思っています。

予算はそのまま営業予算、プレゼントを渡す相手はクライアント(どちらも自分では選べない)、プレゼントは営業商材、選んだ理由は営業トーク。ね、一緒でしょ?


だから相手が何を望んているかを先に考えるクセをつけてもらうためにこの実験をやってもらいました。


しかも自分が一生懸命考えて買ってきたプレゼントを喜んでもらえたから自己承認されることの嬉しさを知ることができますし、
もらった側の人は自分のことを一生懸命考えてくれるという体験からお客さんの喜びを体感できるという最高のロールプレイ付き。
この後、世の中のお金の流れとかを教えるきっかけにもなったりするので、込み込みで一石五鳥くらい価値のあることだと思ってます。


結果は僕の予想をはるかに超えて大成功。自分が相手の要望を考える第一歩になったのかお客さんとの営業トークが全然違うことに自分で気づいて新しいトークスクリプトを作って自分から見せにくるほどです。年明けの仕事っぷりが今から楽しみで仕方ないですわ。


もちろん全員がそこまで劇的に変化したわけではありませんが、こういうのを繰り返してクセづけができれば誰でもお客さんが何を求めているかを自発的に考えられるようになれるんじゃないかという一筋の光を見た気がしました。


数千円程度の出費とクジを作る手間だけでみんなの営業が変わるきっかけを作れるならマネジメントの立場としては安上がりです。


正直なところ、これをもっと改良していけば本気の研修で使えるんじゃないか目論み中です。
僕は将来、社員研修を仕事の一部としてやりたいので、その実験をさせてもらえるこの環境やスタッフたちに感謝ですね。



今回の記事はいかがでしたでしょうか?

社員研修に詳しい方や興味がある方はぜひお声がけください!今は他社に研修できるほどの力量はありませんので、教えてくれたり一緒にあーでもないこーでもないって喧々諤々できるようになれればと嬉しいです!


なお、この記事は今年一年の最後の記事です。8月から始まったこのブログですが、お読みいただき本当に嬉しいです。来年もどんどんインドネシアの生活、仕事、転職について様々なことをアップしますので来年も宜しくお願い致します!


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Sampai jumpa! サンパイジュンパ!(ではまた!)


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