今更ながらインドネシアの首都移転について書いてみたいと思います。
インドネシアの首都はみなさんご存じ(?)ジャカルタですが、首都が移転するというニュースを去年から見て、いよいよ本格的に動いているなと思うこの頃。
首都移転計画は最近出たものではなく、昔から議論されていた事らしく、本格的に決定したのが最近という事に驚きました。(建国の時代からこの計画はあったそうです。)
住んでみるとジャカルタの問題点はいくつも出てきますが、一番初めに思い当たるのが渋滞問題。以前書いた通り、経済的にも実生活面でもかなりの弊害となっている印象があります。
ただ調べてみたところ、首都移転の一番の原因は渋滞ではないそうです。
一つめの原因は『洪水』。雨季になるとジャカルタの洪水は頻繁に起こります。前にジャカルタの水没した道で車を運転したことがあるが、なかなか恐怖でした。笑
もちろん洪水が怖いくらいで済めば問題ありませんがそれに加えてもう一つの原因が【地盤沈下】。
ジャカルタの地盤沈下が進むのは大きく分けて2つの理由があります。
1)地面の補強が甘いまま何十階ものビルを狭い面積に建てたこと
2)ジャカルタの水道は上水道ではなく、地下水を汲み上げるため、地下の空洞化が進んだため
これらによって十年間で数センチも沈下しているそうです。
沈みゆく前に移転をし、新たな首都を構築するというのは大切なことなのかもしれません。
では、首都はどこにいくのか? 有力なのは【ボルネオ島中部カリマンタン州のパランカラヤ】、もしくは同じ島の【タナブンブ】、【ペナジャム】のどれかといわれています。
このニュースを聞いた当初、僕はジャカルタ周辺、もしくはジャワ島の何処かだろうと思っていたのでかなり驚きました。もっとも、首都移転に伴い、一番初めに書いた問題を解決するには全く別の島にするのは良いことかもしれませんね。
ジャカルタに長く住んでいるので首都移転は寂しい気もしますが、ジャカルタは首都機能だけではなく経済特区でもあるので、移転に伴い今まで以上にジャカルタ以外での活動も活発化するのか注目していきたいです。
今回は以上です。
次回は新たに建設中のモールについて書いていきます。
0コメント