自社採用に苦しむ中小企業が若手を確保する方法

こんにちは、加藤です。
先日ネットニュースでこんなのが目に入ったから、採用で食ってる身として企業視点から採用について語ってみようかと思います。


そもそもなんで中小企業で採用ができなくなっているかというと、採用するのに自分たちが頭つかわなくなった自分のせいなんですけど、その原因の一端は某新卒就職サイトのせいでもあると思ってます。


今までの就職氷河期なんて言われてた時期は企業優位だったから、お金を払えば就職サイト側が何とかしてくれて採用できます。なので頭をつかわずにお金だけ使ってれば結果がついてきました。

けどね、景気が良くなって学生有利になっちゃったら、みんな魅力的な企業や条件のいい企業に行っちゃいます。でもその時には自分たちは自分たちで集めるノウハウを伝えてこなかったんです。

便利に使えるのはいいけど、それに骨抜きにされてどーすんの!って話ですね。


採用で上手くいかないのは主にこの理由で起こります。

  1. どんな人がほしいのかわからない
  2. どうやって書類選考段階で人が集まらない
  3. 面接の日に来ない
  4. 内定後、つなぎとめておけない

新卒一括採用サイトでは1~2を手伝ってくれます。3は問題外だから置いとくとして、4はどっちにしても自社でやらなきゃいけない。
まあ就職氷河期なら内定者も1つの内定にしがみついてますから、放っておいても採用になりましたけど今はそうはいかないですよね。

というわけでここではいかに内定後の辞退をなくすかについて話を進めていきます。



先に結論を書いてしまうと、そもそも内定を辞退しそうな人たちを集めなきゃいいんです。そして内定になったらぜひ入社したいです!って人を書類選考段階から集めればいいんです。


それができたら苦労しねーわ!

って思うでしょう。

できます。ただもちろんですが今までと同じじゃダメ。


じゃあ今まで以上にお金をかけることが難しい中小企業の採用手段はどうしたらいいかというと、

マスマーケティングから
セグメント・マーケティングに変えること

です。


マーケティングっていうと響きが難しく感じるかもしれませんが、

マスマーケティングとはマス(大きな対象)に均一に大量投入すること。例えるなら、上空からの爆弾投下で軍隊も一般市民もまぜこぜにやっつけちゃうみたいな。テレビCMとかまさにですよね。

それに対してセグメント・マーケティングはターゲットとなる軍隊だけをどうやったら選び出せるかを考えて、誘導して、そこだけを狙い打ちする感じです。インターネットのリスティング広告とかはまさにこっち。

なんとなくの違いわかってもらえますか?



これからは自社発信力が不可欠

で、そのセグメント・マーケティングを採用でやるなら実際どうしたらいいかということが本題です。

結論から言いますと、こういうお金がなくて広告をちゃんと打てない中小企業がやるべきことは自社発信だと思うわけです。


自社の理想のあり方とか、どうやってどんな人を人を幸せにしたいかとか、他社には負けない熱意とか、そういうのを表に出す工夫をしなきゃいけない。

今までは学生に「お前自身で調べてこい!その調べたレベルを見てやるわ!」って姿勢でもよかったんでしょうが今は市場が逆転した以上、若者に自社を選んでもらうための逆自己PRが必要ってことですね。


でもね、こういう話するとどーせ次に出てくる言葉は「うちはB2Bだから…」とか「お金かけられないから~」とかなんですよ。でもさ、言い訳する前にとりあえず知ってもらえる努力を始めたらいいじゃないっすかと言いたい。

まずは駅前で自社がいかに社会の役に立ってるかとかを書いたビラでも配ってみるとかでもいいじゃないかと。少なくとも全く見られてなかったことから「なんか変なことやってんな~」って目で見られるようになります。それもとりあえず進歩です!



好きな人と嫌いな人を決めよう

誰からも好かれようとする人が面白くない人になるのと一緒で、誰からも好意的に見られようとする企業は結局誰にも気に留めてもらえない無味無臭の企業になるんです。

そんなの好まれもしないし競合も同じようなことやってるから、お客さん集めるために仕方なく安売り競争するしかなくなるわけで……って話がそれました。


自分のことを嫌いな人、合わない人には理解されなくていいという考えをもってしまえば文字通り無敵です。だから意思を発信する必要があります。IR情報とかじゃダメで、その会社の意思を言葉にするんです。


そういう意味では極論、奇抜な方法だって炎上だっていいわけです。とりあえず自分のターゲットに目を向けてもらえて、いらない相手からは無視されるように自分たちの思いをアウトプットすることが大事ということ。


そこに批判が怖いとか言ってるとファンもつかないんです。ファンがいれば必ずアンチが生まれるので、そこは認めるしかない。
んでアンチに何と言われようとファンが自社のことを守ってくれればそれで大丈夫!って言えるようにすることです。


今の日本の企業は敵を作ることを恐れるあまり、自分のことを好きになってくれる人予備軍を捨てていることが多い過ぎる!

だからスーパーでパックに指突っ込んでる子供を注意できないし、うちには来ないでくださいと言えない。

まずはNOと言える体質になることが最初の一段ですが、日本の企業にとっては大きな一段かもしれませんね。



昔のバイト先が唯一無二だった

僕が昔バイトをさせてもらった地元のバーは、それこそ唯一無二のあり方で採用もうまくやってたのでここでちょっとご紹介させてください。


残念ながらすでにたたんじゃったお店なんですが、オーナーがめちゃくちゃ奇抜で!笑
だけど自分の心に太い芯を持っていて、良いものは誰が何と言おうと良いし、ダメだと思ったらダメだ!と言い切る姿がカッコよかったなー。

しかも内装はめっちゃこだわっていて、オーナーの大好きなアメコミのフィギュアが所狭しと並んでいるし、オーナーの好きな選曲で音楽が流れるし、トイレの壁紙とかほぼポルノ尽くしでした。笑


そんな環境だからか、勝手にオーナーを慕う人やオーナーのやり方に賛同する人が集まってきて、お客さんも変だけどいい人ばっかりの環境が出来上がってましたよ。

イメージとしてはそれが嫌いな人達は勝手に離れていってかまわないので、そういうのが好きな人だけが残ったって感じ。


結果としてすっげー変な人が採用面接にしょっちゅう自分から応募してきてましたし、キャラの濃い人たちが採用されてました。僕はその中ではキャラ薄かったしダメダメでしたけど。笑

今思い返すと、所詮アルバイトの採用なので、そんなに莫大なお金はかけてなかったんじゃないかと思います。いわゆる求人広告を出してたくらいなはず。


オーナーの意図としては面白みのあるやつを採りたいって言ってた記憶があるから、ある意味中小企業のお金をかけずにターゲットを採用し続けたわけです。

これって立派な採用成功事例ですよね。


これもオーナーが自分の意思を目に見える形にして、自分の周りをファンだらけにして、いらない人には来なくていいと言える状態にしていたからだと思います。



強みを持ってても見えなきゃ採用できない

ほぼサブタイトルのまんまですけど、どんだけ自社の意思を貫いても、どんだけいい強みを持ってても、それを学生に見てもらわなきゃ意味がないんです。もう職人が黙々とやってりゃいい時代は終わりました。それをアピールする人たちが必要なんです。


ちゃんと見せ方やターゲットを見定めれば、見つけてもらうこともできる。インターネットという強い味方がいますから。

故に貧乏中小起業こそ発信力を磨く必要があります。大手はそんなことしなくたってみんなが勝手にチェックしてくれんだから今さらそこまでしなくてもいいでしょうけど、今までそれを某新卒採用サイトに任せて胡坐かいてて何にも考えてこなかった中小企業は今、採用難に陥ってるんです。それで一番最初に書いたニュースの話につながります。



若者はなんも持って無い、ゆえの戦略

あとね、自分も含めて若い人は金も知識も経験もなくて、あるとすれば熱意だけなんだってことを企業には改めて認識して頂きたい。
だから若い人を採用したいなら、熱意や感覚を共有する方法を考えた方がいいってのもあります。


僕個人の話になりますが、僕のブログを読んでFacebook等で声かけてくださる方はちょくちょくいらっしゃるんです。実はそれも僕の目的の一つなんです。
もちろんみんなが知らない情報を知ってもらって安心してほしいとか、ニヤッとでもいいから笑ってほしいって思ってます。


でもその裏で、僕は『僕の意志、将来イメージ、方向性なんかに共感してくれる人と少しでも人生が交わるチャンスを増やすために…』という意味を込めて、日々必死に時間と労力を割いて無い頭をフル回転させながら自分の意思を込めてブログを書いてるわけでありますよ。


自分の意見を言って反対する人は読まなくなるし、嫌だけどなんでか読んでくれる人は実はそれが羨ましかったりするし、結局このブログを読んでくれる人は僕のこと大好きか、僕の言ってることに賛同してくれるかのどっちかに収束するはずです。


だからそんな僕に興味をもって声かけてくれたら、ある意味このブログの目的は達成なわけです。その後でも定期的に連絡とったり、直接会って頂いて僕の思いに共感して応援してくれる人がいます。それってある意味採用みたいなもんじゃないですか。いぇーい!採用成功だぜ!笑


というわけで、お金のない中小企業は自己発信力を身に着ける!これが一番手っ取り早い!ということです。


僕のわかる範囲であれば、採用のためにどうやってアピールしたらいいかも相談に乗ります。中小企業には大手にも負けない良さがあることをわかってもらうためにも、とりあえず一緒に動いてみましょう!



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Sampai jumpa! サンパイジュンパ!(ではまた!)






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