【前編】『新卒は3年は働け』と言われる本当の理由

今は新卒の3割が3年以内に辞めてしまう時代です。それ自体にいい悪いの感情は挟むつもりはありません。そもそも僕も新卒の会社を2年で辞めてますし。笑


しかしそれでも世間では新卒は3年働けと言われます。これはどっちが正しいのでしょうか?

今回はひとまず新卒という括りで考えていますが、転職したい方全般、また人事やチームのリーダーの方にお互いの気持ちを改めて理解してもらうためにぜひ読んで頂き、みんながよいキャリアを作るための指針の一つになればと思います。




そもそも仕事って何?

さて、唐突ですが、仕事の定義を一言で表すなら何でしょうか?


これは僕が人材紹介の会社で働くときに、最終面接でさらっと聞かれた質問です。


1分ほど考えてみてください。あなたにとって仕事とは何でしょうか?

答えが出たら下へ進んでみてくださいね~。

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いかがですか?いろんな思いが駆け巡ったんじゃないでしょうか?

楽しいもの、辛いもの、良いこと、生きがい、…

しかしここではそれは全て答えには達していません。なぜなら定義ではないから。もっとそぎ落としましょう。
定義とは以下のような捉え方です。


定義(ていぎ)は、一般にコミュニケーションを円滑に行うために、ある言葉の正確な意味や用法について、人々の間で共通認識を抱くために行われる作業。一般的にそれは「○○とは・・・・・である」という言い換えの形で行われる。
Wikipedia 定義の項目より (https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%9A%E7%BE%A9)


上に共通認識とある通り、誰しもに当てはまるものでなければいけません。ってことは

楽しいとか辛いというのはその人によって変わるのでダメ。

良いことというのも、大っぴらにはできませんが、麻薬密売人は?ってなっちゃいます。

最後の生きがいですが、これを思ってないで仕事してる人の方が大多数なんじゃないんでしょうか?笑


一応言っておくと、ここではあなたの仕事観を否定したいわけじゃないんです。もっと突き詰めて真理を共通認識として持ちたいだけ。


そこに感情が入らず、偏見が入らず、誰もがうなづける内容であるとしたら、
僕は『交換』だと思っています。


『自分の時間やスキルを使うこと』と『お金やモノを得る』ことの交換です。

これなら誰もが当てはまりそうですね。

そして交換ということは、以前に書いたお金とは何かにも共通することがあります。それは『交換の場所が必要』だということ。そう、市場(しじょう)です。

→お金ではなく信頼を稼ぐべき理由を大学生でもわかるように書いてみた


で、この交換という考え方を今主流の市場に当てはめると、

自分の時間やスキルを売りたい人と、それをお金で買いたい企業の市場

これが現在の仕事の正体です。(本当はお金をもらうことが大事なんじゃないからね!理由は上のリンクの読んでみてね。)


ある人が何かしらの理由で転職をしたいと考えていたとしましょう。

転職の理由はいろいろあるでしょう。
人間関係、給料、拘束時間、仕事内容、やりがい…

そのどれにでも共通するのは、『今より次を良くしたい』という思いです。


つまり、転職の目的は単に今の仕事を辞めることではなく、

『自分の理想に近づくことができる企業に自分の時間やスキルを買ってもらうこと』

にほかなりません。


そのためにも、

  • 理想の仕事はどんな仕事なのか(仕事内容、給料、一緒に働く人、環境、理念、やりがい等々)
  • 何があったら満足できるのか(相対評価ではなく絶対評価で)
  • 自分にはその環境で『いま』何ができるかと『将来(いつかを明確化できるといい)』何ができるようになるか

これをしっかり考える必要があります。




平々凡々な第二新卒に市場価値はあるのか

いきなり辛い現実を突きつけるようですが、小題の通りです。これを詳しく説明しましょう。


まずA君がいるとしましょう。A君は新卒で採用され、仕事がちょうど1年終了したところの社員だと考えてください。

新卒採用ではスキルがなくても月給約20万円近い給料をもらっています。これは今のA君のスキルに対してではありません。将来成長して使い物になるようになったA君に対する前払いです。加えて企業は何も知らないA君に教育をします。スタート時点ではバイトと何ら変わらない実力でしょう。


時給800円のバイトを毎日8時間20日間働いて、1ヶ月の給料は13万弱。結局新卒のA君の価値は10万円そこそこなんです。実際計算すると結構少ないと思いませんか?


そのA君が自分を市場に出すわけです。それは自分でこう言っているようなものです。

「私は1日8時間20日間働いて10万円ちょっとの価値を生み出します。今は20万円で取引してますが、もっと高値で買ってください!」


果たしてそれを買う人がいるでしょうか?

仮にうちの会社の人事が理由もなくA君雇ってきたらお叱りもんですわ。笑


なぜならA君と同じレベルで同じ給料の人はいくらでもいるので、自我だけが強いと「他にもっといい人いるから君じゃなくていいよ」と言われるか、買い叩かれるからですね。

買い叩かれたくなかったら、それ相応に評価してもらえるように信頼やスキルを貯めてこなければいけません。だから今の環境から逃げ出すだけの転職は失敗しやすいと言われるんです。


だから逃げるために転職を選ばないでください。(例外もあるのでそれは後編で)

くどいようですが、大事なのはただ転職するのではなく、自分の理想の仕事に近づく転職です。

ここでは『成功する転職』とでもしましょうか。


成功でない、ただただ転職をすると、企業に足元をみられて安い給料で遅くまで残業させられたり、環境を変えたかったはずなのに実はあまり変わっていなかったり…といったことを引き起こしやすくなります。


そうならないためにも、転職をするなら成功できるかどうか判断してください。

逃げ出したいとか、生半可な気持ちで仕事を選べば、あなたの時間とスキルをドブに捨てることになります。あなたの時間はそんなに安いもんじゃない。


それと同時に、今の仕事ももう一回見つめ直してほしいんです。

  • 待遇(お金や時間の面)で不満があるとしたらそれは自分の基準に達していないから?それとも周りと比べて?
  • 自分のスキルはついてきている?
  • この仕事を頑張ったら理想の仕事に近づける?

もし答えが出ないとしたらすぐには辞めず、答えが出るまで悩んでみてください。もしくは相談ください。このサイトの『書いている人の紹介』には加藤の個人Facebookも公開しています。そこからでもいいですし、一番下にメールアドレスがあるので、そちらにでもいいので、ご連絡ください。インドネシアのことじゃなくて日本国内の転職でもいいですから。

どうせ同じ時間を使うなら楽しくて、幸せだ!と思える仕事につかえるようになりたいものですね。


とはいえ、転職を考えるくらいなので、そもそも何か『嫌な部分』や『辛い思い』等があるはずです。ブラックな企業でも逃げ出しちゃいけないのか?とかグルグルしちゃうのもわかります。


次回の後編ではそんな人がどうやったら幸せな転職ができるかについて一緒に見ていきましょう。


一緒に今の考え方を変えて、行動を変えて、未来を変えましょう!

Sampai jumpa! サンパイジュンパ!(ではまた!)


→後編はこちらから




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