今回はインドネシアに住んで感じる今後の課題です。前編は都市交通に関してお話しします。
ジャカルタの渋滞はある意味名物
インドネシアの交通事情は世界最悪レベルといわれています。特に朝と夕方5時の帰宅ラッシュはもっとも混む時間帯。片道30分の距離でも1~2時間かかることも…。
ちなみに僕が初めてジャカルタで渋滞を見た時の写真がこれです。
こうなるには様々な理由がありますが、今回は大きな2点を取り上げます。
1)都市交通網の未発達
東南アジアによくありがちなんですが、都市交通網が発達していません。
一応電車やバスといったものはあります。しかしどれも利便性や安全性という点ではお粗末なレベル。
ちなみにバスの写真がこちらはい、ドア開けっ放しです。笑
運転手はタバコ吸いながら運転するし、お客を乗せたままガソリンスタンドなんてしょっちゅう。
これがのどかな田舎町ならほほえましいですが、世界でも成長著しいといわれている首都ジャカルタで起こっているのが残念な点です。
2)交通ルールを守らない
ジャカルタは町を歩くだけで危険がいっぱいです!(こう書くと語弊がありそうですが…)特に危ないのがバイク!逆走は当たり前のようにあります。しかも一台が渋滞にしびれを切らして反対車線を逆走し始めると、それに続けて何台も逆走し始めます。また渋滞で動けなくなると歩道を走るバイクの多いこと多いこと!歩道を人が歩いていてもお構いなしです。
乗り方もヘルメットを被らないで走っていることが多いですし、旦那が運転してその前に子供、後ろに赤ちゃんを抱えた奥さんなんてサーカスまがいなもの…挙げたらキリがないですね。笑
隣のレーンを見ずに車線変更してきたり、入ったもん勝ち意識で突っ込んで来たり、事故が絶えません。
公共交通機関の脆弱さから必然的に自家用車を使う人が多くなる。
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バイクが車の行き先をふさぐので余計に渋滞がひどくなる。
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交通網がさらに弱くなる
- しかしこれに対し、国も何の取り組みもしていないわけではありません。
現状の解決策
現在、バンコクやシンガポールに倣って地下鉄(MRTと呼ばれています)を建設中です。このMRT、2020年の完成を目標にしており、この建設には日本の技術やシステムが多数関わっているとのこと。
こういったところで日本の技術が活躍しているのを聞くと胸が熱くなりますね!が!そこはインドネシア、一筋縄ではいきません。
この専用レーンに無理やり入っていくバイク、乗用車、果てはタクシーまで。そもそも官僚の車とかバンバン入っていきます。
そのため、朝や夕方のラッシュ時はトランスジャカルタもろとも渋滞に巻き込まれ、大きな車体が余計に道を狭め大混乱です。
結果として便利ではありますが、渋滞解消までは至りませんでした。その失敗を踏まえてMRT構想を成功させてほしいですね。
後編では交通以外の課題に触れていこうと思います。
Sampai jumpa! サンパイジュンパ!(ではまた!)
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※この記事はWWJにて執筆した記事を転載しております。
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