ジャカルタは経済都市なのに汚い!
これははっきり声を大にして伝えたい点です。外資企業が続々と参入し、盛り上がっているインドネシアですが、公衆衛生が悪いことで本当に損をしています。
先日ビザの変更のためにシンガポールに行ってきたのですが、綺麗さに改めて驚かされます。一番治安のよくないインド人街ですら道はきっちりしてました。
やはり『人・物・金』が集まる都市を目指す以上、最低限クリアしなければならない基準というものがあるでしょう。
今回主に伝えたいのは具体的な公衆衛生2点とその解決に関してです。
1) 路面の破損
インドネシアの道路はとにかく危険です。それは大都市ジャカルタであっても同じです!車道のいたるところに穴は開いてるし、歩道も崩れていて車道に降りなければいけないのが大袈裟ではなく何秒かごとにあります。そのためみんなちょっとの距離でも歩くことはしません。中学生くらいの子供もバイク乗って買い物に行きます。これも渋滞を引き起こす一因になっています。
『世界経済が注目するジャカルタの課題とは? 前編』でも触れましたが、
こんな渋滞の中や
こんなところを子供がバイクで走るんですよ?考えるだけでも恐ろしいです…
2)水質汚染
二つ目は水に関してです。インドネシアにも下水管はあります。しかし川に工業廃水や生活用水などが入り混じり、ドブのようなってます。
下の写真の川岸にあるもの、すべてゴミです。またその上に立っている家は本来居住地ではないところに建ているため、ちゃんとした下水道もありません。
さらにインドネシアは『土地の高低差』『排水溝の不整備』『日常的なゴミのポイ捨てで下水管が詰まる』等の原因が重なり、少しの雨で洪水が起こります。
その水があのドブ川から来ていると思うとゾッとしませんか?そりゃ病気にもなるわな…と感じた次第です。
どうしたら解決するの?
やはり世界の経済都市の中心を目指すにあたり、早々に解決すべき問題です。むしろいままで放置されてきたのが不思議なくらいです。
この大きな課題を解決するには上からと下から両方の努力が必要だと思います。
1)上からの努力
上からの努力はアメリカのニューディール政策の一環のように公共事業としてこのような問題を解決すべきだということです。(ニューディール政策全体が成功か失敗かはここでは置いておきますが…)
財源の問題もあるでしょうが、雇用が足りていないことも含め国を挙げて取り組むべき課題です。そうすることで衛生環境が良くなる、雇用も生まれる、海外からの見る目も変わる…どうでしょう、より一層の経済発展を遂げられそうじゃないですか?
ただし、これがうまくいかないもので…インドネシアは世界でも下から数えたほうが早いくらいの汚職が多い国でもあるんです。つまり財源がいつの間にか溶けてなくなっているなんてことも多くあるそうで。
公共事業としてちゃんとできるなら最初からやっとるわ!って話ですからね。笑
ただしだからと言って国がやらなくていい、というわけではありません。国が事業を率先して行えばそれに集まる企業やお金も増えます。もちろん外資も含めて。この経済成長を鈍化させることなく続けるには、こういった取り組みでの対外的アピールも重要ではないでしょうか。
2)下からの努力
下からというのは『国民一人ひとり』が変わらなければいけないということです。
先ほども書いたようにインドネシアではごみのポイ捨ては当たり前です。バスの窓からペットボトルや食べ物を投げるのもしょっちゅうです。
そもそもこういったことをしなければ下水管は詰まりにくいわけで、洪水も起こりにくくなる。
洪水が起こりにくくなれば道路を劣化も遅らせることができる。結果、すべてが自分たちのためなんです!因果応報とはまさにこのことですね。
これに関して素晴らしいと思う団体に、日本人発のボランティアで『ジャカルタお掃除クラブ』というものがあります。
現在インドネシアの各地で少しずつゴミ拾い活動が広がり始めており、先日BLOK M(日本人街とも言われるくらい日本人が集まる場所の名前です。)で行われた日本祭り"ENNICHISAI(縁日祭)"でもゴミ拾い活動が行われていました。
ゴミ拾いに限らず、こういった地道だけれども必要な活動がインドネシア人から起こるようになると、インドネシアの公衆衛生も変わっていくのかもしれません。
最後は写真もなく文章ばかりになってしまいましたが、2回にわたってインドネシアの課題について書かせていただきました。
私自身、まだインドネシアに来て短いですし、まだまだ表面的にしか物事が見えていない部分も多いと思います。これからもっと深く掘り進めていきたい内容でもあります!
せっかく経済成長が始まったインドネシア。経済だけでなく心の面も成長していかなきゃいけませんね。
Sampai jumpa! サンパイジュンパ!(ではまた!)
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※この記事はWWJにて執筆した記事を転載しております。
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